ORCA CYCLING SCHOOL | 愛知県名古屋市のロードバイクスクール

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ユース・ジュニア

#スクール017 動作と数値を確認して、改善方法を導く

post 2021.8.4
  last updated 2022.03.29

練習状況
日時 : 2021年8月3日(火)
気温 : 30度 (晴)
人数 : 2名

 

ワークアウト
・3本ローラー
・各種補助エクササイズ

 

内容

夏休みの課題も徐々に終わりつつあるようで、それぞれ学校の部活動にも参加しているという話を聞きました。いいですね、夏休み。長いようで短い夏休みですが、気付けば残り4週間ぐらい。何もなければ8月31日が夏休みの最終日のはず。

 

そんな8月31日は火曜日なのでORCA CYCLING SCHOOLがあります。それまでに夏休みの宿題が終わっていることと、それに合わせて “それぞれの習得課題” が終わっているように、それぞれ試行錯誤しながら行動しましょう。

 

【2人の習得課題】
し君 : ケイデンスやギア比が変化しても、下死点までの踏切を無くし、回す技術を習得。
か君 : エアロフォームと上半身の使い方を習得 + 上死点(0時)から3時地点におけるアンクリングを抑える

 

まずはか君の指導から。

 

エアロフォームおよび上体を支える胴回りで支えるという能力が身についてきたので、もう一点気になるポイントを追加。テーマは”アンクリング“です。彼の修正前の動画を見てみましょう。

0-3時地点で、かかとが落ちた後に爪先が下に動くようなアンクリングが発生しているように見えますよね。これが発生している場合、うまくパワーが伝達できていないことが多く、パワーロスになる原因になると考えられます。

 

今回、このアンクリングを修正するにあたり、”自身の動作修正能力”でアプローチすることにしました。補助エクササイズやドリルを導入するのではなく、こちらが指導する感覚を自信に落とし込み、動作を修正するという方法です。また、その際にオノマトペ(擬声語)で動作を修正をせず、可能な限り言語化して伝えるようにしました。というのも、一つ一つの動作の理論を彼なりに噛み砕いで欲しいと考えたからです。
※ 動作修正や指導をする場合、オノマトペは非常に伝えやすいケースこともありますが、それに関しては指導内容とタイミングを見て伝え分けています。

 

おおよそ10分ぐらい続けると、こんな感じになりました。

まだまだ回数は少ないですが、徐々にアンクリングする感覚が抑えられていきます。この年齢は(動作学習能力に関する)神経系の発達が進むので、こうした練習から徐々に動き(感覚)を増やしていきたいと思います。

 

し君の指導へ。

 

し君は基本的に0-3時地点におけるアンクリングが少ないため、あまりその点に関する指導をすることは現場ありませんが、気になるのは5-7時地点通過時の動作。

動作イメージで言うと、下死点までの踏切っているorうまく足が引き上げられていない(6-8時地点)ような感じがします。

 

つい最近の彼のペダリングを、WKO5にパワーデータを落とし込んでGPR vs GPAを通して解析すると、以下のようなデータになっていました。

 

具体的なデータの読み方はさておき、簡単に言うとGPR(踏み足)に対してGPA(引き足)がどれだけ邪魔をしているかを数値化しているグラフになるわけですが、彼は現状左右でそれで15-20%前後もロスをしていることになります。それでも過去に同一強度帯で実施した際、25-30%前後もロスをしていたので、徐々によくはなっているのですが、ここからさらに改善するためには以下の2点を確認する必要があります。

 

1. 下死点(5-7時)まで踏み切っているため、0-1時地点の踏み込み時にブレーキがかかっている可能性がある。

2. 下死点あたりのからの巻き足(6-8時地点)が邪魔している可能性がある。

どう確認するか。こういうものこそペダリングモニターが役に立つんでしょうけれど、残念ながらで別のアプローチを行いましょう。ということで、次回の指導でLEOMOを使わせていただきます。

 

上記の練習を終えたのちに、補助エクササイズを本日の練習は終了。

 

さて、今週の木曜日から夏季講習として朝練を始めますので、朝練では上記の課題に合わせて基本的なカラダ作りをおこないます。公園を楽しみにしましょう。

 

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次回開催
2021年8月5日(木) 7時00分から開始