
練習状況
日時 : 2021年08月05日(木)
気温 : 30度 (晴)
人数 : 3名
ワークアウト
・Skill Based Training
・Fitness Training
内容
本日より、夏休み特別企画”サイクリングスクール夏季講習“が開催されましたた。本来、当スクールは中学生・高校生を対象とするものではありますが、この企画は夏休みを利用して小学生が参加できるようになっております。その中で、サイクリストとしてのパフォーマンス向上をターゲットとした練習をするだけでなく、基礎基本となる運動能力(筋力/柔軟性/調整力など)を向上させるためのものでもあります。
小学生も含めたのには理由があり、その年代の頃から様々な動きを習得し、運動のコツとカン(俗に”運動神経”というやつです)を手に入れて欲しいと考えているからです。と言いますのも、実はこの運動神経の根幹が伸びるのは、残念ながら”12歳まで”と言われております。この12歳までの間に、どれだけ様々な動作感覚を習得できるか、がスポーツには重要と言われておりますので、その年代を含めました。
※ 興味のある方は、スキャモンの発育曲線およびゴールデンエイジを調べてみましょう。
そんな練習も、炎天下での体力および集中力を考えて、自転車の練習を1時間、休憩を挟んだのちに体づくりを1時間、合計2時間として進めていきます。まずは早速、自転車の練習を実施。
7時頃よりスタート。その時間帯の平和公園の外周は、平日早朝ということもあり路上駐車している車も少ないですが、車の進行方向とは反対に車道を走行するランナーやママチャリ乗りの方が少々おりますので、少し危険を感じます。そのため、指導員は2名。周辺確認を私伊藤がしつつ、出羽がその補助を務めるという形で実施させていただきました。
【習得課題】
● 中学生
し君 : ケイデンスやギア比が変化しても、下死点までの踏切を無くし、回す技術を習得。
か君 : エアロフォームと上半身の使い方を習得 + 上死点(0時)から3時地点におけるアンクリングを抑える● 小学生
き君 : まずは実際に走行して、課題を探すところが課題。
平坦は”し君”、登りは”か君”に引いてもらうようにしながら、それぞれの課題に対する取り組みを実施。
最近仕事の都合で彼らと走る機会がありませんでしたが、強くなってるなぁと感じるシーンが何度かあり、非常に嬉しく思いました。※私が退化しているというのもあります。
自転車を終えた後に、陸上動作に移ります。
まずは20mダッシュをしてもらい、基本的な身体能力を確認しましたが、僕より遅くてビックリしました。(32歳の全力走よりも速く、僕が速いのか彼らが遅いのかわからぬまま…)
これはどういうことだ?と股関節周りの動かし方や彼らの中に走動作に関する”コツ”があるかをチェック。色々と確認したところ、”コツがなさそう” と感じたので、股関節を中心としたドリルを実施します。
今回の夏季講習にて、陸上動作で学びたいのは”股関節の6つの動き”。その動きは、以下となります。
・矢状面 … 屈曲 / 進展
・前額面 … 内転 / 外転
・水平面 … 内旋 / 外旋
※ ペダリング動作は、股関節の屈曲/進展
本当は、股関節のみを意識した単的な動きでなく、各関節を複合的に意識した動き作りができればと思っていたのですが、そもそも股関節周りのレパートリーがあまりにも少ないと感じたので、今季はそれを意識させていただきます。
色々と言いたいことはありますが、とりあえず”伸び代しかなさそうな動きをしている”ということ。彼らの今後の成長は、この夏にかかっているかもしれない…いや、かかっているだろう。と責任感を持って指導したいと思います。
本日もありがとうございました。
余談
最近、彼らに”なぜ”を問いかけると、求めている答えに近い部分を答えてくることが多くなりました。さらに深掘りすると、どうやら当てずっぽうではなさそうな答えを言います。
ただ、そこから正解を答えることができないのは、単純に知識不足なのかなと思います。というのも、それが悪いわけではなくて、学校で習っていない部分や、大学で習う専門的な部分が回答となることがあるからです。そこは今は習わない部分。だけど、知ることで変わる部分。
学ぶ意思の決定権は、自分にあります。彼らがそれに気づくかどうか。また、それに気づいた時にどんな行動を取るのか。少し楽しみです。
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次回開催
2021年8月7日(土) 8時00分から開始
※ 雨天中止となります