
練習状況
日時 : 2021年10月12日(火)
気温 : 25度 (曇→雨)
人数 : 中学生3名 / 小学生2名
ワークアウト
・ 15min Interval Training
・ 1min Interval Training
内容
伊藤が新型コロナウイルス感染症のワクチン摂取2回目(モデルナ)の副反応に苦しめられているため、アシスタントの出羽に全て任せました。
本日は、先週のデータから修正点を見出し、調整した数値やワークアウトの取り組み方を共有しながら実施します。
小学生に関しては、先週のレポートにも書いてある課題として一定ケイデンスで実施するということに集中してもらいます。先週に比べかなり良くできているように思います。
ただ、少しだけ気になることといえば、集中力が切れてくると所々ぽんぽんと三本ローラーの上を跳ねてしまうということです。特に2本目の15分間。次回は1本目で終わりではなく、2本目も同等に行えるようするためにはどのようにすればいいかを考えながら回してみましょう。
中学生に関しては、先週に比べて一定ペースで実施できていたのではないかと思いますが、少々気になることがあったので、グラフにて共有したいと思います。
● か君先週データ(参照)
● か君今週データ(参照)
さて、問題です。
出力の平均値で考えると、今週の方が2セットの平均値が高いので、フィットネス向上目的で考えれば良くできていると考えられます。しかし、競技的特性から言えば、先週の1本目の15分間が非常に良くできていると考えられますが、それはなぜでしょう?
※ 紫色 = パワー / 黄色 = ケイデンス になります。
答えは、また来週。
● 練習前のお話
さて、ここからは少し練習とは関係ないお話を。
先週末、中学生のか君が東近江クリテリウムに参戦し、6位だったいう報告を受けた。とりあえずレース展開を聞くと、どうやら中切れが発生し、後続の選手と共に追おうとしたがローテーションが回らず先頭から遅れてしまったとのこと。
このように、中切れが原因で集団から離れてしまったという話は、か君だけでなく様々な方から聞く話である。
が、個人的にはこの “中切れが原因で先頭から遅れた” という話は嫌いである。また、中切れを原因にしてしまう選手に対し、厳しいことを言えば成長しないだろうと考えている。
仮に目の前にいる選手が中切れを起こした場合、その前の集団に足を使ってでも自分で追いつかないと勝負にならないと分かっているはず。それなのに追わなかったのなら自分の精神的な弱さ、追えなかったのなら自分の足の無さだと考えられる。
私個人の意見だが、か君は同年代の選手に比べ体格は小さいほうだが、ゴールスプリントに加わり優勝争いをする実力はあると思っていたので、彼の話からするに心理的な要員でレースを途中で諦めてしまったんだろうなと思いました。
厳しいことをいうようだが、その壁を越えることができないと、体力は向上してもいつまでたっても言い訳して勝てる選手にはなれない。
その成長を選手に委ねることもできるが、その壁を越えるようにアシストするのが指導者のお仕事でもある。あまり指導者の苦悩を表にするのは好きではないが、実はこういう精神部分の成長をアシストすることが一番難しい。
ただ厳しいことをいうだけなら誰でもできる。なぜそんなこともできないのかと問い詰めてプレッシャーをあたえることもできる。時と場合によっては、時にそのようにアプローチする必要があるしれないが、そういうのはあまり好きではない。だから、そうした精神的な面において壁に当たっている選手には、以下の言葉をおくることが多い。
“目の前に2つの選択肢がある場合、苦しいこと(挑戦すること)を選ぶこと”
勝負したいなら楽な方に逃げてはいけない。様々なスポーツの指導に携わってきたが、ロードレースはどのスポーツよりも勇気が試される競技だと思っている。そうした勇気を持っている選手のみ、勝利を掴むチャンスが与えられるスポーツだと思うからこそ、勝ちたいと思うのならば挑戦しないといけない。これは選手としてだけでなく、人間的な成長としても大切なことだと、僕は思う。
次は一歩、踏み出そうね。その一歩を続けて、勝利に手が届くように積み重ねよう。
次のレースも、楽しみにしてます。
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【次回開催予定日】
2021年10月14日(木) 17時00分から開始