
練習状況
日時 : 2022年3月7日(月)
気温 : 7度 (晴)
人数 : 中学生3名
ワークアウト
・20min Interval Training
・3min Interval Training
・10sec Interval Training
内容
土曜日のスクール練習とは別に、スクール生徒が集まって70km程度の練習会を行なっていたらしい。そういう積極的なアクションは非常に良くて、これからも、もっと行うべきだ。
この行動のトリガーになっているのは、おそらくU15 / U17 全日本選手権をを見据えた彼らの挑戦の意思と推測。やはり、みんな目標としているレースが “現実的に迫っている” と感じる時に行動する。が、これは正直、時既に遅し…本当は年始(2022年1月)から動くことが理想ではあった。
しかし、重要なことは”自主性“で、僕に言われてやるか、自分たちで決めて行うかでは、意味が決定的に違う。その自主的なアクションを誰が引き起こしてポジティブな連鎖が発生したのかは不明だが、それらを継続することで未来をきっと明るいものにするだろうと思う。
でも、道路交通法はちゃんと守って、地域の皆様にご迷惑をおかけしないように過ごしましょうね。
※ 伊藤からの一言
追い込むだけが練習-トレーニングではない。ダンシングやシッティングのバイクの進ませ方やローテーションなども研究する必要もある。要するに、当スクールがテーマとしている思考能力に基づき “考えながらやろう” ということである。
さて、レポートは本題へ。
そんな練習を土日にしたものだから、月曜日組は疲労で動けないという。もちろん想定済みであるから、体に大きな負荷がかからないように、3本ローラーを使用した技術改善 + 適応をテーマに取り組む。
疲労している時は回復に充てることも重要だけど、彼らの練習量 + 内容を加味すると、技術練習に充てた方がいいと考える。というのも、例えば、以下のチャートをみて欲しい。
これは、とある選手のペダリングチャートである。3本ローラーに乗った際のパワー(ペダリング動作)を確認すると、こんな感じ。ネガティブが過ぎる。
とはいうものの、大体の選手は三本ローラー上のペダリングは(主に100rpm以上では)ネガティブの割合が高くなりこうなりやすいが、こうなり過ぎるのも非常に珍しい。というのも、普段から回すより踏んでいるからだろう。
回せないわけではないはずだが、回せない。意味わからないと思うけど、回せるけど回さないのではなく、回す力が衰えていて踏むに頼っていた、そういう現状なのではないかと思った。
少し話は変わるが、運動指導の世界では “スキャモンの成長曲線” というものがある。このスキャモンの成長曲線は、成人(20歳まで)の成長が年齢に応じてどのようになっているのかを示したものだ。それに基づいて、ゴールデンエイジと言われる運動機能(俗にいう運動神経)が最も高まる時期は8歳から10-12歳までと言われている(結構バラバラだけど、基本的に10-12歳くらいまで)。
その間に、どれだけ体の動きのコツを習得して、そのコツを磨きつつ、いくつものカンを生み出せる能力が必要になるか、が大切である。彼らに対し、ペダルを回すというコツと、階段を登る動作やジャンプする動作を組み合わせるようにペダリングを行う感覚を生み出すカンを、どこまで生み出せるか。これを習得させたり、生み出せるように務めるのがトレーナーとして、コーチとしての役割なんだろう。
さて、本題はここで
多少疲労している中でも、許容できる範囲内でこの “コツの習得” および “カンの形成” を行うのが、当面のテーマである。そんなことを意識した練習が、以下の動画である。
上記程度の動画なら、1時間程度でできるようになってきた。彼らが上達するとともに、僕も上達し始めてきた。きっとこれもコツを習得したからだろう。
さて、いよいよ今週末は西日本チャレンジロードレースへ挑む。各選手が何を感じるかはわからないが、個人的には “足りないことだらけ” だと思っている。
準備、練習、経験、メンタルなど、もろもろ足りない。
今になって、誰が強いとかどんな奴がいるとか関係ない。それに至るまで自分がやることやっていたかどうかが重要で、その過程に不安を抱えているとか自分でも足りないなとか思っているなら、問題はそこである。
それでも、やるしかない。というか、やらないとわからない。今よりも一歩、前に進むために挑みましょう。
【次回開催】
2022年3月8日(火)18時00分から開始
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