【S・F様】膝痛を改善するためのフィッティングとペダリング指導

ロードバイクのフィッティングを実施したので、ここに記録します。

実施日 : 2024年8月21日(水)
氏名 : S・F 様 ( 男性・40代 )
専門 : サイクリング
受講目的 : 膝痛の改善・ペダリングの動作

⚫︎ 経緯
12-13年以上前にサイクリング経験があったが、10年間のブランクを経て、改めてサイクリングを再開した。
しばらく乗っていたが、先日ロングライド(琵琶湖1周)をした際、膝に痛みが発生し、快適に走ることができなかった。ポジションが合っていないのか、それともペダリングがよくないのか、色々と悩んでいる際にフィッティングを受講することを勧化、当スクールのフィッティングに依頼をいただいた。

※ 日常生活的に膝が痛いわけでもなく、サイクリング時に膝が痛くなる方のフィッティングになります。

⚫︎ 原因と対策
日常的に筋トレなどをしているため、基本的な筋力や柔軟性は問題なさそうだが、乗車姿勢のチェックおよびフィジカルアセスメントを通して、身体的特徴に合ったポジションではないこと+ペダリングの動作が大腿四頭筋のみに頼ることが多いことが、今回の問題を招いているように感じた。

そうした原因予測から、単関節的な筋力・柔軟性評価を行うと、やはり大腿四頭筋が硬い。ただ、大臀筋・ハムストリング等の背面の筋肉が使えない(稼働していない)わけではないだめ、適切なポジションへとリードした上で適切な入力方向や骨盤 – 背骨の動かし方(姿勢維持)を教えることで、疲労の分散や適切な円運動が行えると思い、まずはポジションを出すことに。

身長が188cmと日本人男性から考えると非常に高い身長で、足のサイズは左右差があるものの28.5cm前後という恵まれた体格だが、扁平足および甲高気味の足の形状とシューズサイズが合っていない部分もあった。その中で対応できる範囲内でクリート位置を調整した後に、サドルの高さ・前後を細かく調整していき、ブラケット角度を変えた。

ブラケット位置を変えたことで、腕ではなく胴回り(胸・背中・腹部)で上体を支持できるようになる感覚が生まれ、トルクが加えやすくなった。また、骨盤 – 背骨を固定しやすくなることで、筋肉の使い分けを意識して上死点からの入力も感覚が生まれるようになった。

⚫︎ 感想
ペダリングにおける筋肉の使い方も指導したが、日々の筋トレで基本的な筋力が養われていたため、比較的スムーズに動作の感覚を得ることができたように思います。一つの筋肉を使い続けるではなく、複数の筋肉を使い分けるというイメージを持ちながら、骨盤 – 背骨の動きを確認して乗っていただけることで、より長く、快適に乗っていただけると感じています。

本フィッティングがキッカケで、サイクルライフをより楽しんでいただけることを願っております。遠方より受講いただき、ありがとうございました。

フィッティングの依頼は >>こちら

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この記事を書いた人

愛知県名古屋市のロードバイクスクール。

小学生から大人まで幅広く指導しております。

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