ロードバイクのフィッティングを実施したので、ここに記録します。
実施日 : 2024年12月10日(水)
氏名 : T・M 様 ( 男性・40代 )
専門 : サイクリング + ヒルクライム
受講目的 : 登坂時の腰痛改善
⚫︎ 経緯
サイクリングにてヒルクライムをしていると、腰(骨盤の上側と言うより、腰椎1-2番目側)が痛むことが多く、その日だけでなく翌日にも痛みが続くようになってきた(慢性的な感覚)ため、サイクリングをより楽しみたいという経緯で、フィッティングをご依頼いただきました。
⚫︎ 原因と対策
走行時、サドル上で骨盤が立ちすぎており(後傾が強い)、大臀筋やハムストリングでの伸展感覚がないままペダリングを行なっている感覚が強かった。その結果、大腿四頭筋の動きに頼る動きにつながっていた。またそれだけでなく、脊柱が胸椎 – 腰椎の境目あたりから大きく屈曲するような姿勢で乗車している感覚があり、腹部の筋力が抜けている姿勢になっていたので、それを変える必要があると考えられた。
① 大臀筋 / ハムストリングを活用した股関節の伸展感覚
② サドル上で骨盤を前後傾させる感覚
③ 背骨の動かし方
①に対しては、ヒップヒンジの動作を何度か練習し、骨盤の前傾感覚を維持したまま股関節を屈曲させ、ハムストリングの起始部を刺激し、使用している反応が出る様にリード。その感覚が生まれた後、ステップ台を活用した昇降運動を利用して大臀筋と共に股関節の伸展動作をおこなうように動作作りを行なった。②は、①の感覚を得た上でもう一度ロードバイクに乗り、骨盤の角度をフィッターの手で固定するようにリードしながら伝えていき、同時に臀部・ハムストリングに刺激が入る位置を知ってもらいながら漕いでもらった。③はその延長線上で、骨盤の角度を固定したり動かすための流れとしてキャットアンドドッグの様な動きを取り入れて感覚を伝え上で、それらを行いやすいクリート位置・サドル位置・ブラケットポジションをセッティングした。
⚫︎ 感想
上半身・足関節の動きには問題なく脊柱の屈曲に対しては柔らかい一方、脊柱の伸展動作や骨盤の前傾位が苦手な印象を持ちましたが、こうした動きもロードバイク上だけでなく日常の中でストレッチやエクササイズを動員することで改善され、ロードバイクにもポジティブな影響を及ぼすことが多々あります。本日お伝えしたことを忘れず、継続して実施してくださいね。
本フィッティングがキッカケで、サイクルライフをより楽しんでいただけることを願っております。受講いただき、ありがとうございました。
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