シューズのサイズと足の形・大きさが適正でないと感じることもあり、クリート位置に調整しづらいという場面があります。 サイクリングは常に足を回し続けるスポーツです。 1分間に100rpm回せば、単純計算で1時間で6000回、3時間で18,000回もクランクを回すことになります。これが週に2回3回と頻度が多くなるにつれて足にストレスが蓄積されるわけですが、シューズと足が合っていない場合は足だけでなく、膝や腰にまで悪影響が及び、慢性的な不定愁訴(動いている最中の膝の痛みや腰の痛み)やケガにつながることがあります。 https://orca-school.com/textbook/5512 痛みなく快適なサイクリングをするためには、自身の体にあった機材を選ぶことも大切ですが、シューズ選びも大切です。一人でも多くのサイクリストに、快適なサイクリングをして欲しいという願いを込めて、今回はシューズの選び方についてご説明したいと思います。
目次
足の型について
本題に入る前に一つ知っておかなければいけないことがあります。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、足のサイズ以前に足の型というものがあります。足の型は主に、以下の3つの型に分類されます。①エジプト型 : 親指が一番出ている足の形 ②ギリシャ型 : 人差し指が一番出ている足の形 ③スクエア型 : 全ての指の位置が揃っている足の形一般社団法人足と靴と健康協議会が7000名を対象に行った調査によると、日本人に最も多いのは①エジプト型だそうで、右足と左足で形が異なるものの、75-80%の方はエジプト型に該当したそうです。皆さんは何型でしょうか。 基本的にシューズの多くはエジプト型・ギリシャ型をベースに作られていますが、どのメーカーが何型かということは、この記事では断定できませんのでお店に行って形状を確認してみましょう。
足の測定基準と測定方法について
自身の足の型を理解したところで、次はシューズを選ぶ際に必要となる足のサイズの測定方法を知っておきましょう。自身に合ったシューズを選ぶためには、主に以下の3つを測定する必要があります。足長 : 踵の後端から一番長い足指までの距離 足幅 : 母指球から小指球に接する垂直間の水平距離 足囲 : 母子級から小指球を結んだ周径の長さ多くの方は足長のみでシューズを合わせたりしますが、自身の足にぴったりとしたシューズを選ぶ場合は足長に合わせて足幅/足囲を考慮したサイズを選ぶ必要があります。 そんな足のサイズを計測するためには、主にブランノックデバイスという専門的なアイテムを活用します。
出典 : シマノ ブランノックデバイスを使ったシューズのフィッティング
自身でメジャーなどを活用して測定することもできますが、このようなアイテムを使うことで正確に足長と足幅を測定することができるため、安心して自身に合ったシューズを選ぶことができます。こちらは自転車店のシューズコーナーに置いてあることが多いので、一度活用してみましょう。シューズのサイズ表記について
足のサイズを測定したら、サイクリングシューズの試着が始まります。シューズのサイズは、日本の工業製品に関する規格や測定法などが定められた 日本の国家規格である『JIS規格』というものにより、足幅/足囲が狭い方から順に A・B・C・D・E・EE・EEE・EEEE・Fの9タイプが定められています。 日本国内ではE or EE サイズの該当される方が多いようなので、その前後(D~EEEEまで)の数値を、男女サイズ別に表を作成したしたので参考にしてみてください。 ● 男性サイズ (日本工業標準調査会 : JISS5037 参照) ● 女性サイズ (日本工業標準調査会 : JISS5037 参照) 作ったは良いものの、サイクリングシューズはヨーロッパサイズ(EUR)で表記されることが多いためあまり参考になりません。ですがご安心を。各メーカーでサイズ換算表が必ずと言って良いほど用意されていますので、足長を測定した後にそちらと照らし合わせてシューズを選ぶといいでしょう。 例えば、シマノのシューズサイズ換算表を見てみましょう。出典 : シマノ ブランノックデバイスを使ったシューズのフィッティング
例えば、25.5cmの方の場合は40.5というサイズを選ぶことになります。また、先程紹介したブランノックデバイスに基づいて、ワイドの方はこのように選ぶといいよという紹介がされています。 今回はシマノのシューズを例に紹介しましたが、メーカーによって基準は異なるため、購入前はこのように、足の形に合わせて足長・足幅と測定した上で、メーカーのサイズ換算表を調べて試着してみましょう。