こんにちは。
名古屋・岐阜羽島のロードバイクスクール「 ORCA CYCLING SCHOOL 」です。
おるか君ロードバイクに乗った後、腰や膝に違和感があります。
どんなストレッチをすればいいですか?
ロードバイクを快適に乗り続けるには、ケガや体の違和感がないことが大切です。この記事では、ロードバイクで硬くなりやすい6つの筋肉のストレッチを、動画と画像つきで紹介します。あわせて、ストレッチの効果と、行うタイミングの注意点を研究をもとに解説します。
痛み・しびれ・ポジションの悩みは、名古屋の「ORCA CYCLING SCHOOL」のバイクフィッティングで相談できます。
ロードバイクのためのストレッチ(動画)
スクールのYouTubeで、静的ストレッチの動画を公開しています。ストレッチの目的は、次の3つです。
- 運動後、縮んで硬くなった筋肉の状態を戻す
- 筋肉の神経を活性化し、ロードバイクで使える筋肉を増やす
- 関節の動く範囲を広げ、ケガや体の違和感を予防する
| 部位 | 主な目的 | おすすめのタイミング |
|---|---|---|
| 大臀筋 | 腰痛予防、股関節の可動域向上 | 運動後 |
| 腸腰筋 | 腰痛予防、股関節の可動域向上 | 運動後・休憩中 |
| ハムストリングス | 腰痛予防、股関節の可動域向上 | 乗車前・運動後 |
| 大腿四頭筋 | 腰痛・膝痛の予防 | 運動後(重点的に) |
| 脊柱起立筋 | 腰痛予防、腹筋の働きを高める | 乗車前・運動後 |
| 大胸筋 | 首・肩こりの予防、ダンシングの改善 | 乗車前・運動後 |
【下半身】膝や腰の違和感をやわらげるストレッチ
大臀筋(お尻)


目的:腰痛の予防・改善、サドル上での股関節の可動域向上
動画で動きを確認する
- 足を4の字に組み、伸ばしていた脚の膝を曲げてスネを寄せる
- 腰を丸めないように、できるだけ背筋を伸ばす
大臀筋が柔らかくなると、サドル上で骨盤の角度を保ったまま股関節を深く曲げられるようになり、上死点からの踏み込みがスムーズになります(膝や腰の負担軽減につながります)。脊柱起立筋や中臀筋のストレッチと組み合わせると、骨盤が安定し、股関節の動きがさらに良くなります。
腸腰筋(脚の付け根)


目的:腰痛の予防・改善、サドル上での股関節の可動域向上
動画で動きを確認する
- 足を前後に開き、後ろに引いた脚の付け根を前に押し出す
- 骨盤を後ろに傾けて(丸めて)、さらに前に押し出す
腸腰筋は、お尻や太もも裏で股関節を伸ばして強く踏めるように、ペダリング中ずっと骨盤を支えています。硬くなり続けると腰に疲れや痛みを感じることもあるので、サイクリングの休憩中に行うのもおすすめです。腰方形筋や広背筋のストレッチと組み合わせると、股関節の動きが軽くなり、引き足も改善しやすくなります。
ハムストリングス(太もも裏)


目的:腰痛の予防・改善、サドル上での股関節の可動域向上
動画で動きを確認する
- 背筋を伸ばしたまま、膝を伸ばして上体を倒す
- 慣れてきたら、膝を軽く曲げて同じように上体を倒す
ハムストリングスは上下に長い筋肉で、膝側だけでなく股関節側も硬くなりやすい筋肉です。硬いままだと骨盤が後ろに倒れ続け、太もも前に頼った膝主導のペダリングになり、膝や腰を痛める原因になります。登りやアップダウンを走った後は、特にしっかりケアしましょう。
大腿四頭筋(太もも前)


目的:腰痛と膝痛の予防・改善
動画で動きを確認する
- 膝を曲げて、つま先を手で持つ(壁で体を支えてもOK)
- 骨盤を後ろに傾け(丸め)、お尻を少し後ろに引く
大腿四頭筋は、多くのサイクリストが最もよく使っている筋肉です。特に初心者から中級者は膝主導でペダリングしていることが多く、登りではさらに強く使うため、膝や腰を痛める原因になりがちです。運動後に重点的にケアしましょう。
原因がポジションかどうか、自分では判断しにくい方へ
ORCAのバイクフィッティングでは、ペダリングの動きを見ながら、サドル・ハンドル・クリートをまとめて調整します。
名古屋のバイクフィッティングの詳細を見る →【上半身】腰痛や肩こりをやわらげるストレッチ
脊柱起立筋(背中・腰)


目的:腰痛の予防・改善、腹筋の働きを高める
動画で動きを確認する
- 上体をひねるようにしながら、体を丸める
- 手の甲で、対角にある足の外くるぶしに触れる
脊柱起立筋は、お尻や太もも裏の代わりに働いたり、骨盤を後ろに倒して腰を丸めた姿勢を続けたりする中で硬くなり、張りを感じやすい筋肉です。放っておくと慢性的な腰痛につながることもあります。また、背中が硬いとお腹の筋肉が働きにくくなるため、乗車前に行うのもよいでしょう。
大胸筋(胸)


目的:首や肩のこりの予防・改善、ダンシング時の背中の働きを高める
動画で動きを確認する
- 肘を肩と同じ高さにしたまま腕を椅子(または壁)に置き、体を反対側へひねる
- 肘の位置を変えて、同じように行う
大胸筋はロードバイクの前傾姿勢を支えるときに使われます。硬いと日常生活の姿勢(猫背など)に影響し、首や肩のこりにつながります。また、大胸筋が硬いとダンシングで背中の筋肉が使いにくくなり、腕だけでハンドルを引いてしまうこともあります。乗車前に行うのもおすすめです。
研究からわかる、ストレッチの効果とタイミング
① 可動域は広がるが、乗る直前の長いストレッチは注意
ストレッチの効果をまとめたレビューでは、どの種類のストレッチでも関節の動く範囲(可動域)が広がることが示されています。一方で、直前に静的ストレッチを行うと、パフォーマンスが少し下がることもありました。特に、1つの筋肉につき60秒以上のストレッチで低下が大きく(約4.6%)、60秒未満では小さい(約1.1%)と報告されています。
ただし、ストレッチの後に軽く体を動かすウォーミングアップを加えると、はっきりした悪影響は見られませんでした。乗る前に行う場合は、短めにして、その後に軽く走ってから本格的に乗り始めましょう。
② ケガの予防には、筋トレの組み合わせが大切
ケガの予防に関する25の研究(約2万6千人)をまとめた分析では、ストレッチだけではケガを減らす効果は認められませんでした。一方、筋力トレーニングはスポーツのケガを3分の1以下に減らし、使いすぎによるケガもほぼ半分に減らせると報告されています。
ストレッチは可動域を保ち、体の違和感をやわらげるために、筋トレはケガを予防するために、と役割を分けて組み合わせることが大切です。お尻や太もも裏を鍛える方法は、ペダリングでお尻と太もも裏を使う筋トレ7選で紹介しています。
- ストレッチで可動域は広がるが、効果は一時的なことも多い
- 乗る直前の静的ストレッチは1部位60秒未満にし、その後に軽く体を動かす
- ケガの予防には、ストレッチだけでなく筋トレを組み合わせる
よくある質問
Q. ロードバイクの前後でストレッチは必要ですか?
運動後のストレッチは、硬くなった筋肉を戻し、関節の動く範囲を広げるのに役立ちます。運動前は、1つの筋肉につき60秒未満にとどめるか、ストレッチの後に軽く体を動かしてから乗るのがおすすめです。
Q. ストレッチでケガは予防できますか?
研究では、ストレッチだけでケガを減らせるという明確な効果は確認されていません。一方で、筋力トレーニングはスポーツのケガを大きく減らすと報告されています。ストレッチは可動域を保つため、筋トレはケガの予防のため、と組み合わせて行いましょう。
Q. 乗る前にストレッチをすると、パフォーマンスが落ちますか?
1つの筋肉につき60秒以上の静的ストレッチを直前に行うと、パフォーマンスが少し落ちることがあります。60秒未満にする、またはストレッチの後に軽いウォーミングアップを行えば、影響はほとんどありません。
Q. どこをストレッチすればいいですか?
ロードバイクでは、お尻(大臀筋)、脚の付け根(腸腰筋)、太もも裏(ハムストリングス)、太もも前(大腿四頭筋)、背中(脊柱起立筋)、胸(大胸筋)の6か所がおすすめです。
まとめ
- ロードバイクで硬くなりやすいのは、お尻・脚の付け根・太もも裏・太もも前・背中・胸の6か所
- 運動後のストレッチで、硬くなった筋肉を戻し、可動域を保つ
- 乗る直前は1部位60秒未満にし、その後に軽く体を動かす
- ケガの予防には、筋トレも組み合わせる
ストレッチとあわせて、フォームローラーを使ったケアもおすすめです。運動後のストレッチを習慣にして、ケガや体の違和感なく、ロードバイクを長く楽しみましょう。
- Behm DG, Blazevich AJ, Kay AD, McHugh M. Acute effects of muscle stretching on physical performance, range of motion, and injury incidence in healthy active individuals: a systematic review. Appl Physiol Nutr Metab. 2016;41(1):1-11. doi:10.1139/apnm-2015-0235
- Lauersen JB, Bertelsen DM, Andersen LB. The effectiveness of exercise interventions to prevent sports injuries: a systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials. Br J Sports Med. 2014;48(11):871-877. doi:10.1136/bjsports-2013-092538








