パワープロフィールについて

こんにちは、自転車競技コーチのとおる( @toruito16 )です。

こちらのブログでは、ロードバイクのトレーニングについて解説しています。

ととまる
ととまる

Training Peaks を使いたいです。

 

パワープロフィールついて教えてください。

以上のような、Training Peaks ( 以下 TP : トレーニングピークス )についての質問にお答えします。

✔︎ ATP を活用する前に
まずはTraining Peaks に登録しましょう。
プレミアムアカウントで活用できます。

ORCA CYCLING SCHOOL
【2024年最新版】Training Peaks (トレーニングピークス) の使い方 ロードバイクでパワートレーニングを始める際に役立つTraining Peaks (トレーニングピークス)の使い方について説明しています。登録後の初期設定から各項目の使い方とトレ...

 

目次

パワープロフィール とは

PPとは、各時間帯における最大出力(パワー)を表したデータになります。

パワープロフィールは、以下のように確認できます。

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✔︎ (Z7) 5sec : 神経系のパワー
✔︎ (Z6) 1min : 無酸素域のパワー
✔︎ (Z5) 5min : 最大酸素摂取量域のパワー
✔︎ (Z4) 20min : 有酸素域の持続可能なパワー
✔︎ (Z4-3) 60min : 1時間発揮し続けられるパワー(FTP)

各時間帯における最大パワーを Mean Maximal Power ( 以下、MMP )を可視化でき、自身がサイクリストとしてどのようなタイムなのかを確認することができます。

例えば

✔︎  5secが最も高い場合はスプリントが得意
✔︎ 1minが最も高い場合は1kmなどトラック種目が得意
✔︎ 5minが最も高い場合はアップダウンが得意
✔︎ 20minが最も高い場合はヒルクライムやタイムトライアルが得意

というように考えられます。

指導経験のお話になりますが、これまでに100名以上のサイクリストおよびトライアスリートのカウンセリング・データ解析をした経験上、パワートレーニングを始めたばかりの方の多くは5minまたは20minが一番高い状態になっていることが多いため”僕はヒルクライムが得意なのか”などと決めてしまう方が多いのですが、その考えは少々違います。
※個人的には9割ほどの方がそのパターンです。

そうした方の場合、5sec 〜 3minのインターバルトレーニングを定期的に行なっていないことが多く、L6~7領域の刺激が足りていない状態ということが考えらます。
※他にもスプリントやダンシングの方法がわからない、なども理由としてあります。

3ヶ月ほどの間、各領域をバランスよくトレーニングした後、もう一度見比べてみると”実はスプリントが得意になった”など、MMPが変わっていることもあります。

オススメの使用方法

Dashboardにパワープロフィールを二つ並べてCustom Dateを選択することで、過去の同時期とのフィットネスの比較をすることができます。

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このようにフィットネスの比較を行うことで、適切なトレーニングが実施できていたのか、またシーズン前に狙っているレースに、どれだけ自分が理想に近づいているかを把握することができます。

自分が苦手なパフォーマンス(A)を伸ばすことも大切ですが、得意なパフォーマンス(B)も落とさず伸ばせているかどうかも確認しなくてはいけませ。AをやればBが落ちるではなく、AをやってもBが維持できるようにしながらトレーニング計画を立てていきましょう。

2019年にイギリスへ伺った際に、とあるチームのコーチは Peak Power / 3min / 12min のMMPを指標にして、L7-6ならPeaks Powerから、L5なら3minから、L4以下なら12minからのMMPを指標に運動強度を設定していました。

そんなこともあり、他国のコーチがどのように指導しているのかを調べてみたところ、イタリア・スペイン、オーストラリアなどでも似たような指標でトレーニングプログラムを組んでいたのに驚きを覚えました。

同じパワートレーニングでも、アメリカ式とヨーロッパ式では少々異なると考えられます。

本記事のまとめ

パワープロフィールは、自身のフィットネスの変化を知ると同時に、トレーニング強度の指標として活用できます。うまく活用して、自身の成長に繋げていきましょう。

ただし、パワープロフィールが高いからといって、レースで勝つことができるとは限りません。そのため、フィットネスだけでなくスキルも高めるように練習をしましょう。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

愛知県名古屋市のロードバイクスクール。

小学生から大人まで幅広く指導しております。

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