【富士ヒル対策2026 EP.3】ワークアウトの取り組み方|時間を区切って強度を引き上げよう【シルバー・ブロンズ】

富士ヒル対策EP.3 ワークアウトの取り組み方

こんにちは。

名古屋・岐阜羽島のロードバイクスクール「 ORCA CYCLING SCHOOL 」です。

おるか君

主観的運動強度15以上の練習には慣れてきました。

ここから、もっと速く、長く走れるようになるには、どうすればいいですか?

強度15以上の練習だけでは、スピードと持続力の伸びには限りがあります。次の段階では、強度を16〜18に上げ、そのぶん時間を区切って休憩をはさむ「ワークアウト」に取り組みます。

この記事は、YouTubeで公開している「富士ヒル対策」シリーズのEP.3を、文章で読めるようにまとめたものです。大会10週間前の、4〜5週目(3月29日〜4月11日)の練習について解説します。

目次

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前回の振り返り

前回のEP.2では、ボルグスケール(6〜20)で運動のきつさを数字にし、ブロンズを目指す人は週1〜2回、シルバーを目指す人は週2〜3回、強度15以上の練習を入れることをお伝えしました。最初は難しく感じても、続けるうちに少しずつ慣れて、強度を引き上げられるようになってきます。

ワークアウトとは

ワークアウトとは、練習時間を区切って、目標の強度・時間・セット数を決めて行う練習です。ただ走るのではなく、決めた強度で走りきることで、自分が出せる力を少しずつ引き上げていきます。

今回のワークアウトは、次回のEP.4で紹介するインターバルトレーニングの準備にもなります。まだハードなインターバルをする必要はありませんが、ここでしっかり土台をつくっておきましょう。

強度を上げて、時間を区切る

ブロンズを目指す人の例

平日の45分という限られた時間でスピードと持続力を伸ばすには、強度を少し上げる必要があります。強度15を、16〜17に1〜2段階上げてみましょう。

ただ、強度16〜17(心拍数でいうと160〜170くらい)を45分続けるのは難しいはずです。続けられる時間が20分くらいなら、次のように区切ります。

内容時間主観的運動強度
ウォーミングアップ5〜10分10〜12
1セット目20分16〜17
休憩5分軽く回す
2セット目20分16〜17

シルバーを目指す人の例

シルバーを目指すレベルであれば、さらに強度を上げ、最大心拍数に近づくような強度17〜18で取り組みます。平日に60分とれるなら、たとえば15分ずつに区切ります。

内容時間主観的運動強度
ウォーミングアップ10分10〜12
1セット目15分17〜18(心拍数170〜180くらい)
休憩5分軽く回す
2セット目15分17〜18
クールダウン10分10前後

長く一定の強度で走る練習は、FTP(1時間ほど続けられるパワー)を伸ばす代表的な方法です。練習全体の多くを低強度にしつつ、こうした強度の高い練習を組み合わせることが、持久力を伸ばすうえで効果的だとされています[1][2]。

ポイント
  • 強度を1〜2段階上げるかわりに、時間を区切って休憩をはさむ
  • 区切った1セットを、最後まで同じ強度で走りきる
  • 慣れてきたら、1セットの時間を少しずつ延ばす

パワーメーターをお持ちの方は、SST(スイートスポットトレーニング)も参考にしてください。

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この2週間で守りたい3つのこと

1. ワークアウトの頻度

  • ブロンズを目指す人:週1〜2回、主観的運動強度16〜17以上のワークアウト
  • シルバーを目指す人:週2〜3回、主観的運動強度16〜18以上のワークアウト

2. 体のケアを増やす

いつも出せる力より高いレベルに引き上げる練習なので、これまでの2週間よりかなり疲れを感じるはずです。脚の筋肉の張りを感じる日も出てくるので、ストレッチやマッサージなど、自分でできる体のケアを取り入れましょう。

3. 心のケアも大切に

体だけでなく、気持ちの疲れも大きくなってきます。オフの日はしっかり休み、ドラマや音楽、ゲーム、散歩など、好きなことをしてリフレッシュしましょう。オフの日は、練習のことを考えなくて大丈夫です。

一番大切なのは、本番まで練習を続けることです。続けられなくなるほどの練習は、無理をしているサインです。体調が悪いときは休みましょう。

よくある質問

Q. ワークアウトとは何ですか?

練習時間を区切って、目標の強度とセット数を決めて行う練習メニューのことです。ただ走るのではなく、決めた強度で決めた時間を走りきることで、出せる力を少しずつ引き上げていきます。

Q. 45分ずっと強度16〜17を続けるのは無理です。

それが普通です。続けられる時間が20分くらいなら、20分走って5分休み、もう一度20分走る、というように区切って行いましょう。

Q. シルバーを目指す場合のメニュー例は?

平日に60分とれるなら、15分を強度17〜18(心拍数170〜180くらい)で走り、休憩をはさんでもう1セット行う、というように区切って取り組みます。

Q. 心拍計やパワーメーターがないとできませんか?

主観的運動強度だけでも取り組めます。機材がある方は、心拍数やパワーもあわせて記録すると、成長が数字で見えるようになります。

Q. 疲れがとれないときはどうすればいいですか?

この時期から疲労がかなり大きくなります。ストレッチやマッサージで体をケアし、オフの日は練習のことを考えずに好きなことをして、心も休めましょう。

まとめ

富士ヒル対策EP.3のまとめ
  • 強度15の練習だけでは、スピードと持続力の伸びに限りがある
  • 強度を16〜18に上げ、時間を区切って休憩をはさむワークアウトに取り組む
  • ブロンズは週1〜2回、シルバーは週2〜3回
  • 疲れが大きくなるので、体と心のケアを忘れずに

富士ヒル対策2026シリーズ

目標タイム別の必要パワーやペース配分の全体像は、富士ヒル 目標タイム別のペースと練習方法でまとめています。

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参考文献
  • Seiler S. What is best practice for training intensity and duration distribution in endurance athletes? Int J Sports Physiol Perform. 2010;5(3):276-291. doi:10.1123/ijspp.5.3.276
  • Stöggl T, Sperlich B. Polarized training has greater impact on key endurance variables than threshold, high intensity, or high volume training. Front Physiol. 2014;5:33. doi:10.3389/fphys.2014.00033
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この記事を書いた人

伊藤 透のアバター 伊藤 透 ORCA CYCLING SCHOOL ヘッドコーチ

ORCA CYCLING SCHOOL ヘッドコーチ。日本スポーツ協会公認 自転車コーチ レベル3、健康運動指導士・健康運動実践指導者、NSCA認定パーソナルトレーナー。指導歴約16年。

ジュニアからトップ選手まで指導し、全日本自転車競技選手権大会ロードレース優勝、全日本学生選手権個人ロードレース大会優勝などの指導実績があります。

名古屋・久屋大通で、動作評価とidmatchクリートフィッティングによるロードバイクフィッティングを行い、膝や腰の痛みの改善とパフォーマンス向上をサポートしています。

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