【コラム】イメージと想像は違うということを理解せよ。

昨日、京都美山サイクルロードレースに当スクールの生徒たちが参加した。結果は振るわなかったものの、2023年6月25日に開催される全日本自転車競技選手権大会に向けての良い準備となったのではないだろうか。

 

⚫︎ レースレポート
【2023シーズン】京都美山サイクルロードレース

 

さて、本レースに参戦するにあたって、参戦者である生徒に対してアドバイスをおこなった。実際、本レースだけでなく、レース毎にアドバイスを行なっている。とは言うものの、細かいアドバイスではなく、そもそもアドバイスという言葉が当てはまるのかすら怪しい言葉である。

 

「自分がこのレースで何をしたいのか、何をすべきかイメージをしろ」 という言葉を投げかける。

 

個人的に指導していて思うことがある。

 

多くの選手はイメージしているつもりで、実際にはイメージをしているのではなく「イマジネーション(想像)」しているだけだと思うことが多い。この勘違いが故に、結果が伴わない選手は非常に多い。選手だけでなく、一般の「何かに挑戦する」サイクリストに対してもそうである。

 

実際に、2つの言葉を実際に翻訳すると「image : 画像」「imagination : 想像」とされるように、意味合いが異なってくる。

 

イメージの場合は「画像」とされるように、情景がクリアに見えているほど解像度の高いビジョンである。対して、イマジネーションの場合は「想像」とされるように情景がまだモヤモヤしてい解像度が低いビジョンである。

 

この似て非なる言葉の違いがわからなければ、絶対に結果は出ない。

 

結果を出すための行動を起こす = イマジネーションをイメージにするためには、そのビジョンに到達するために必要なパワーや技術はもちろん、コースや参加人数・参加者の能力だけでなく天候などに基づいた具体的な戦略・戦術を立てた上で挑む必要だ。イマジネーションがイメージに変わるために必要なことは「適切な情報」を汲み取ることである。

 

その適切な情報を各自に与えるのがコーチのお仕事で、僕とよくレース遠征をしている実業団選手・一部ジュニア選手は、心当たりがあるだろうと思う。

 

親御さんに「こいつ本当に指導者として大丈夫か?」と思われているかもしれないが、僕は全国各地各地のレースを観戦するとともに、プロアマ問わず様々な選手のパワーデータを見ていることもあり、国内の自転車競技(サイクルロードレース)指導者の中では草レースから公式レースまで情報は持っている方ではないかと思われる。そうしたことから、このレースはこういう展開になるからこういう能力が必要になる、こういう動きをする必要があると理解している方ではないかと思う。

 

そのビジョンから、週1回の実走練習では、組み分けしながらオーセンティックなプログラムを組み込み、実際のレース中にどんな動きが起こるかを考えさせて練習させているつもりである。ただやらせているわけではない。

 

次からレースに参戦する時は「こうなったらいいな」ではなく「絶対にこれをする」というイメージを持って参加しよう。

 

そのイメージを確固たるものにするために、普段の練習から何度も挑戦しよう。

 

その練習を何度も行えるように、体調管理に気をつけながら、育ち盛りの体が動くようにたくさんご飯を食べて寝てくれ。

 

全ては、たった1回の「成功」を手繰り寄せるためである。

 

これからも各選手のイマジネーションがイメージになるように、言葉で突っつきますんで、考える癖を身につけましょう。

 

以上、イメージと想像の違い、理解できましたか?

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この記事を書いた人

愛知県名古屋市のロードバイクスクール。

小学生から大人まで幅広く指導しております。

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