自転車競技コーチのとおる( @toruito16 )です。
こちらの記事では、トレーニングについて解説しています。
トレーニングについての質問です。
ランニングを取り入れるのはどうですか?
以上のような、トレーニングに関する質問についてお答えします。
✔︎ この記事の内容
・ ランニングを取り入れる意味
・ ランニングを取り入れるメリット・デメリット
・ ランニングを取り入れた後の注意点
ロードバイクのパフォーマンス向上のために、ランニングを取り入れるという方がいますが、本記事では、そうした方のために理解しておくべきことをお伝えしたいと思います。
ランニングを取り入れる意味
少し前から、SNSを中心に海外のプロサイクリストがオフシーズン中にランニングをするという光景を目にすることが増えました。その中には、当たり前のようにSUB3 (3時間以下でのゴール) を達成する選手もおり、改めて基本的な持久力の高さに驚愕する人も多かったのではないでしょうか。
プロサイクリストがランニングを取り入れる理由は様々ですが、以下の理由が多いと考えられます。
⚫︎ ランニングを取り入れる理由
: 持久力を維持・向上
: 低下した筋力を元に戻すため
: 骨密度の低下予防・向上
それぞれについて、次の項目で説明します。
ランニングのメリット・デメリット
サイクリストが定期的にランニングを取り入れるメリットは、先ほど説明した理由が当てはまるでしょう。
クロストレーニングの一環として、ロードバイクのトレーニングだけでは得られない心肺機能への刺激から、ロードバイクの持久力向上のきっかけになるであろうとも考えられることもあります。また、トレーニングとしての意味だけではなく、ロードバイクから離れて気持ちをリフレッシュしつつ持久力を維持したいという意志もあると思います。
また、ロードバイクは地面と足が接触することがないため、筋肉や骨に対して外的刺激が入りにくいスポーツです。それにより、筋力や骨密度の低下が進み、コンディション低下だけでなく落車による骨折など、健康的な面で問題が出てしまうことが考えられます。そのため、オフシーズンに取り入れる方も多いのですが、実際にはシーズンを通して定期的に取り入れるといいでしょう。
⚫︎ シーズン中に取り入れる場合
休息日に実施したり、翌日が休息日となる日のワークアウト後に実施することをオススメいたします。
ただし、デメリットとして筋肉痛が発生することでペダリングに多少影響が出ることが考えられることや、膝痛などの怪我のリスクが考えられます。特に膝痛に関しては、今までランニングを中心とする地面からの衝撃を受け止めるような運動をされてこなかった方に発生しがちです。
心肺機能というエンジンが強くても、基礎筋力というシャーシが弱ければカラダを痛めてしまうので、ランニングを取り入れる前には、そのための準備としてウォーキングや縄跳びを取り入れることをお勧めします。
⚫︎ 本格的にランニングを始めたい方へ
以下のトレーニング方法をお勧めします (トライアスリートにもお勧め)
ランニングを取り入れた後の注意点
ランニングを定期的に行うことで、ロードバイクに乗り続ける刺激とは異なる刺激が加わります。それにより、普段使っている筋肉も別の成長を遂げ、筋肉量や筋力自体に変化が発生することも考えられます。
とても良いことではありますが、ランニングを導入する前と足底アーチの形状変化がおこり、クリート位置を変えなくてはいけないことが多数あります。また、それにより最適化されたポジションも、全体的に変える必要があると考えられるため、フィッティングをする必要があると考えられます。
ランニングを取り入れ始めた後に、パフォーマンスの低下を感じた場合はポジションを変えなくてはいけないケースがあることを理解しましょう。
「パフォーマンスがあがらない…」と感じる方へ
ランニングを取り入れることは、パフォーマンス向上だけでなく健康面を考慮しても非常に良いことだと考えられます。
ただし、ランニングになれていない方の場合、膝を痛める恐れがあるので順序立てて取り組み、習慣化できるようにしてみましょう。
気になることがあれば、私の公式LINEアカウントからお気軽にご質問ください。
✔︎ お知らせ
トレーニングに関するご質問は、LINEからのみ受け付けています。
@toruito16 をフォローいただいたのち、DMまでご連絡くださいませ。
※ 記事に関するご質問のみ返答させていただきます。個人のトレーニングについての質問は受け付けておりません。
また、トレーニングを実施している中で、パフォーマンスの伸び悩みを感じたり、現状おこなっているトレーニングが正しいか気になるという場合は、トレーニングの評価も行っておりますので以下よりお問い合わせください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。