【T・S様】手足の痺れと膝の痛みを改善するためのフィッティング

ロードバイクのフィッティングを実施したので、ここに記録します。

実施日 : 2026年10月17日(土)
氏名 : T・S 様 ( 男性・40代 )
専門 : サイクリング
受講目的 : 手足の痺れの軽減・右膝の痛みの改善

⚫︎ 経緯
1ヶ月半ほど前にロードバイクを購入し、サイクリングを楽しまれている男性。サイクリング中にのみ発生する、手足のビリビリとした痺れと、SPD-SLペダルでサイクリングをし始めた際に発生した右膝の痛みを改善したいという経緯で、フィッティングをご依頼いただきました。

確認事項

頸椎・腰椎ヘルニアや、半月板損傷など整形外科的な治療が必要というわけなく、身体的に健康的な状態の方のフィッティングとなります。

⚫︎ 原因と対策

T・S様手足の痺れと膝の痛みを改善するためのフィッティング

最近始められたと話されていたが、ペダリングに大きな問題はなかったが、3-6時地点のペダリングがスカスカとトルクが抜けているような感じがした。また、ハンドルへの加重割合が高い状態で、手首が背屈し、小指側を圧迫感があることが尺骨神経の圧迫へ繋がっている感じがした。この2つを改善することが、痺れや痛み・違和感を軽減、改善する動作へとつながると考える。

⚫︎ コーチ視点
手の痺れにも、親指側・小指側・手のひら全体など、さまざまな種類がある。この種類の違いによっては、フィッティングではなくて一度医療機関を受診することをお勧めしているが、意外と、誰にも言わないだけで指先が痺れるケースは多いと感じている。

フィジカルアセスメントの結果、大腿四頭筋の筋硬直を確認。その原因が、右股関節周りの動きの硬さや詰まり感からくるものだと推測されたので、大腿四頭筋のストレッチに合わせて、股関節周りのストレッチ・ムーブメントトレーニングを指導。その後のペダリングで、サドル上での骨盤の位置の左右が揃い、上死点から下死点までのトルクが均一にかかり続けるような感覚を得ていただく。また、左右のブラケットにかかる重圧を均等に分散される感覚を得ていただく。

⚫︎ コーチ視点
股関節の詰まり感を改善するためには骨盤を立てる方法もあるが、大腿四頭筋の使用割合が増え、なおかつ腰痛を発生する可能性があるため、フォームを改善するというよりはコンディショニングアプローチが最適だと考える。長期的に見ても、今後ロングライドをされたい場合はその方がいい。

クリート位置を下げて、シートの高さを下げ、後退させて、ハムストリング/大臀筋の使用感を感じつつ、大腿四頭筋の負担が低減している感覚を得ていただき、ハンドルを少々しゃくり、ブラケットを内側に入れることで手首の背屈を抑え、小指側の負担(尺骨神経の圧迫)を改善した。

⚫︎ 感想
まだまだ乗り始めたばかりなので、ペダリング・フォームなどはこれから習得していく必要があると思いますが、お伝えしたことを1つずつ意識するだけかなり体の負担は緩和され、ロングライドを楽しめるようになってくると思います。引き続き、体の動きを改善するためにお伝えしたストレッチなどを取り入れながら、お仲間の皆様とサイクリング・トライアスロンを楽しんでくださいね。

本フィッティングがキッカケで、サイクリングをより楽しんでいただけることを願っております。受講いただき、ありがとうございました。

足のしびれの原因と対策は「ロードバイクで足がしびれる原因と対策」、フィッティングの詳細は「名古屋のバイクフィッティング」をご覧ください。

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この記事を書いた人

伊藤 透のアバター 伊藤 透 ORCA CYCLING SCHOOL ヘッドコーチ

ORCA CYCLING SCHOOL ヘッドコーチ。日本スポーツ協会公認 自転車コーチ レベル3、健康運動指導士・健康運動実践指導者、NSCA認定パーソナルトレーナー。指導歴約16年。

ジュニアからトップ選手まで指導し、全日本自転車競技選手権大会ロードレース優勝、全日本学生選手権個人ロードレース大会優勝などの指導実績があります。

名古屋・久屋大通で、動作評価とidmatchクリートフィッティングによるロードバイクフィッティングを行い、膝や腰の痛みの改善とパフォーマンス向上をサポートしています。

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