ロードバイクのフィッティングを実施したので、ここに記録します。
実施日 : 2026年10月28日(水)
氏名 : S・F 様 ( 男性・30代 )
専門 : トライアスロン・サイクリング
受講目的 : トライアスロンでのバイクパートのパフォーマンスアップ
⚫︎ 経緯
今までロードバイクでのサイクリングを中心に活動されていたが、今年からトライアスロンも楽しまれている男性。トライアスロンのバイクパートで下ハンを握って走行している最中に、腰への痛み(疲労によるもの)からパフォーマンスへのネガティブな影響を感じ、DHバーも購入したため、DHバーを含めたブラケット・下ハンでのポジションを出したいという経緯でフィッティングをご依頼いただきました。
⚫︎ 原因と対策

横から見たペダリング動作を0時での足関節の底屈に合わせ、3-6時のペダリングでのアンクリングが気になった。また、正面から股関節・大腿骨の動きを確認すると、引き足での股関節外転 – 踏み込み時の股関節内旋の動きが気になった。上半身のポジションには大きな問題はないため、フィジカルアセスメントで関節周りの状態をチェック。
フィジカルアセスメントの結果、柔軟性や基礎筋力的なものは問題はないが、股関節の中臀筋(外旋側)の筋肉がその他の筋肉に比べて少々弱い(発火頻度が少ない)。膝関節の安定性が低い(挙動が怪しい)ため確認すると、過去に膝の痛み(怪我)があったようだった。この点、アクティベーションドリルでのサポートが必要だと感じた。
⚫︎ コーチ視点
フレキシビリティ(柔軟性)は高いが、モビリティ(可動性)が弱い(筋が伸びた位置からの筋収縮)。また、ハムストリングのエキセントリック収縮(ブレーキング)も弱い部分があった。そのため、初動(0時からの踏み込み)において瞬間的な代償動作が生まれつつ、下死点(6時)までの踏み切りが強くなり、大腿四頭筋、おもに内側広筋側の疲労度が高かった。
idmatchでクリート位置を調整し、ニュートラルなポジションを引き出す。その後、ペダリング動作の指導をしながら、サドルの上下・前後位置を2-3mm単位で調整し、その場で理想的なペダリングができるように調整。DHバーポジションを調整し、股関節周りの屈曲角度が緩くなるようにハンドル位置を手前に調整しつつも、前鋸筋・広背筋を稼働させて骨盤周りを安定させて股関節のトルクを高めたいので、高さを調整し、体幹部の筋力が稼働したペダリングを体感していただく。その後、アクティベーションドリルを指導し、その感覚をより強く得られるように、筋力から動作を補強した。
⚫︎ 感想
トライアスロンを始めたばかりで、DHバーでの走行にはまだまだ慣れていない状態だとは思いますが、本日お伝えさせていただいたアクティベーションドリルを日常的に取り入れつつ、バイク上での様々な姿勢変化とペダリングを試しながら、筋肉の疲労分散を目指して走行しましょう。それらが、バイク後のランのパフォーマンスの低下幅を大きく抑えることができるようになるはずです。試行錯誤しながらになると思いますが、ぜひお試しください。
本フィッティングがキッカケで、トライアスロン・サイクリングを、より楽しんでいただけることを願っております。受講いただき、ありがとうございました。
トライアスロンのバイクポジションは「トライアスロン・TTのバイクポジションの作り方」、フィッティングの詳細は「名古屋のバイクフィッティング」をご覧ください。